棋士の勲章1000勝
石井邦生九段が1000勝を達成しました。石井九段は日本棋院関西総本部の重鎮、というよりも
井山裕太六冠の師匠として知られています。井山少年を見出して指導をしつつ、自らの勉強にな
ったと言い、この度の偉業となったのです。
日本棋院の1000勝棋士は18人目ですが、74歳での達成は最年長。さらに無冠では初めてで、
「無冠の私でもたどり着いたことを、励みに思ってくれる人がいれば嬉しい」と、コメントしています。
1000勝第1号は坂田栄寿二十三世本因坊で、昭和59年、64歳でした。その後、林海峰名誉天元
(52歳)、加藤正夫名誉王座(49歳)と続きました。歴代最年少は趙治勲二十五世本因坊の43歳。
最高勝率は小林光一名誉棋聖の1000勝471敗の6割8分。達成最短期間は依田紀基九段の31年3ヵ月。
その他の1000勝棋士は、達成順に大竹英雄名誉碁聖、羽根泰正、武宮正樹、王立誠、山城宏各九段、
石田秀芳二十四世本因坊、工藤紀夫、小林覚、片岡聡、王銘エン、淡路修三各九段。
第12回 28年3月5日
酒巻忠雄(本因坊秀芳囲碁さろん)