サウジに遅れるな
既に旧聞に属すが、サウジのサルマン国王が来日されたのは3月初旬だったか。新聞は飛行機乗降用の自前のエスカレーターを持ち込んできたことで大騒ぎだった。1000名を超える随行団。これらはまあ富みすぎる国の象徴的な表現なのだろう。だがマスコミは大事なことを落としてないか。20名の王子。まあこれも新聞ネタにはなりそう(日本人では誰も出来ないだろう)だが、私の関心は7番王子(番号で呼んでは失礼!ラシード教育大臣)が日本棋院を訪問し「サウジは囲碁を義務教育とする」と言ったと(仄聞で書くことに躊躇したが)。でも9月の新学期までに教材として、初心者、中級用のソフトを100万本と具体的な話まで出たとなるとまあ本当の話だろう。思うにかの地は世界最高の「囲碁白地」国。囲碁人口は1名、あまくみて見てラシードの相手を入れ2名だろう。(ちなみに日本はこの100万倍はあるだろう)。全然勝負にならない。とおもうのは洞察不足だろう。相手は王様の一言で動く。こちらは11万6000名の国民の声を届けても(今後力を入れたい。まあ「聞置く」よりはましだが)簡単には行かない民主主義国だ。いくらなんでもサウジに後れをとってはまずい。(文責内久根)