井山裕太の七冠なるか
長野県大町市で行われた十段戦第3局に行ってきました。この一局に挑戦者の井山裕太六冠が勝つと、
史上初の七冠誕生となるのです。対局場の「くろよんロイヤルホテル」には、対局開始時に60人を超える
報道陣が押し寄せ、文字とおり足の踏み場もないほどでした。
囲碁にまったく縁のなかった大町市が、囲碁で注目を集めるようになったのは、20年ほど前のことでした。
当時の腰原愛正市長が「囲碁三昧のリゾート地をつくりたい」と発案したのです。翌年、十段戦を招致し、
爾来毎年第三局が大町市で行われるようになったのです。また毎年4月に「アルプス囲碁村まつり」を開催し、
200名を超える参加者で賑わいます。
注目の第3局は、伊田十段が踏ん張ってカド番をしのぎ、”七冠誕生”は21日(木)に持ち越されました。
市ヶ谷の日本棋院は大フィーバーとなることでしょう。
第15回 28年4月15日
酒巻忠雄(本因坊秀芳囲碁さろん)