棋聖戦鳥取対局
棋聖戦七番勝負第2局、鳥取対局に観戦記者として同行しました。
今回は、第2局が湯梨浜(ゆりはま)町の「はわい温泉・望湖楼」、
第3局が同じ鳥取の米子市「皆生温泉・華水亭」と、棋聖戦史上初の
連戦で、鳥取の囲碁界は大変な盛り上がりでした。「はわい温泉」とは
面白いネーミングですが由来を知りたい方は、明朝の読売新聞観戦記
第3譜をご覧ください。ちなみに記者の千喜良 忠は、小生のペンネームです。
第2局は山下敬吾九段 が再三優勢になる碁でしたが、ヨセの土壇場
で失着が出て、2目半負け。第3局は井山裕太棋聖戦の豪腕がモノ
をいって、連勝で鳥取シリーズは終わりました。井山棋聖が3連勝で断然
優位に立ちましたが、振り返ってみると一昨年も同じ顔合わせで、
井山棋聖3連勝の後に山下挑戦者が連勝しました。昨年も3連敗後の3連勝
で、あと一歩と肉薄する展開でした。
タフな山下九段ですから、3度目の正直で何が起こるか予断は許しません。
第4局は北海道の帯広市で、2月17、18日に打たれます。
第9回 28年2月5日
酒巻忠雄(本因坊秀芳囲碁さろん)