広報よりNO10 「幸せの黄色い提灯」 川村 麻紗子
ある碁友から、全碁協に入りたいが詳しく教えてほしいと連絡があった。
早速入会してくれたその人・兵藤 進氏から「私の教室で、全碁協の話をしてください。」とまたまた嬉しい連絡が来た。
兵藤さんは川崎多摩地区で幅広く囲碁普及活動をしてる人。
彼の住まいは、昭和62年に大開発されたコの字型のマンモス団地にある。
住人の知的レベルの高さと行き届いた管理で、とても築30年とは思えない美しい環境である。
そこで彼は、10年前に団地のほぼ中央の七階のベランダに黄色い提灯を掲げ、囲碁教室を始めたのだ。
習いに来る人が一人の時もあったと言う。
しかし、継続は力なりと続けた結果、人呼んで「幸せの黄色い提灯」となり、30人を超える今日に至っている。
多摩市民館に月二回、中之島子供文化センターに月二回、そしてこの新多摩ハイム同好会が月三回。
入門教室は週三回15・6人が来ると言う。
5年前にも、「ヨーロッパGOコングレス」の話をしに来て欲しいと依頼され、伺った時も30人ほどでした。
団地の中央部にある管理室が囲碁の研修室にあてられている。
会員の棋譜を付け大盤で解説、詰碁や布石の勉強、セルフサービスのコーヒーと至れり尽くせりの環境だ。
兵藤さんは、社会人大会や実業団大会の雄・IBMのご出身だ。
IBM韓国とは、毎年交互に囲碁交流を続けて25年になるという。
兵藤さんと私との出逢いは、ヨーロッパGOコングレスだったと思うが、その旅行がまたユニークである。
関西の元IBM出身者など7・8人のグループで、コングレス前の二週間他の国を訪問し囲碁交流してやって来るのだ。
イタリア・フラスカーティーの時はフランスを、ポーランド・ツホラの時はドイツを、フィンランド・タンペレの時はキエフを。
今年チェコ・リベレツはイギリス湖水地方を訪れる計画だそうだ。
一行には、食事係・観光係・経理係などスペシャリストがいて、そのチームワークの良さは格別である。
特に食事係の感の良さは折り紙つきで、彼の見つけた美味しいお店にどんなに助けられたことか。
この様に、充実した素敵な囲碁ライフを過ごしておられる兵藤さんの教室と全碁協の皆様との交流をお勧めします。
以下は、先週3月19日訪問した時のスナップです。
そして、なんと全碁協に6人もの方が入会してくださいました。感謝を込めてリポートをまとめました。
![]() 国際的活躍の兵藤 進さん |
![]() 女性会員に指導碁をする兵藤さん |
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![]() 会員同志の対局の棋譜を付ける |
![]() 1~3月のリーグ戦表 |
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![]() 対戦者と兵藤さんとの 和気藹々の棋譜解説 |
![]() 楽しそうに棋譜解説を聞く会員の皆さん |