平和のゲーム
平和のゲーム
倒すこと奪うこと殺すこと こんなことが目標でないゲームがある 平和のゲーム 王を殺してゲーム終了というゲームでないゲーム それが囲碁だ 守備範囲の広さを求めるゲーム 攻守のバランスを求めるゲーム 対話を進めるゲーム
勝ったときにわが運を喜び 負けたときに 相手との創造の軌跡を振り返るゲーム 論理上、盤面無勝負の有りうるゲーム
今は、結着をつけるために半目という架空のものを用いているが そうしなければ、全くの静寂、無差別の実現するゲーム
今の世を考える時 このゲームの意味を考えるのだ わが方の欠点、欠陥、弱点を常に意識し。 矢島賢二