陳情余話
12月22日は私にとって生涯忘れられない日になるだろう。
なにしろ署名目標10万を漸く達成、さて文科省へ陳情となってからなかなか大臣の予定が取れないと言う。イライラが沸点に到達する直前19日に面会日の連絡があった。今までの不満は一変緊張にかわった。元来粗野な人間。ああいう場所は苦手だ。
4時と言うのに3時半にはついてしまった。同行の皆さんは未だだ。先に入って待合の応接セットで待とう。「ちょっと待ってください」第一関門だ。面会時間、人数、目的。人名等は先に連絡してある。「大臣に」これなら問題なかろう。即通過。只、なかなか全員が揃はない。先に行こうか。第2関門を通過。廊下の壁を背にして多くの人が並んでいる。「俺を出迎えてくれるのか?」当然ながらそんなはずはないですよね。なかの年配の方に声をかける。「あなた菅さんに似ておられますね」。黙って通ればよいのに全く失礼な男だ。所が氏はにっこり「菅直人本人です」と。大失態だ。私は慌てた。通常こんな時は言葉が出てこない。特に個有名詞(正直このころは普通名詞もだ)が出てこない〉。所がこの時は神の助けか突然個有名詞が。「先生長谷川徳之輔をご存じですか」.「勿論。彼には大変お世話になったんですよ」過去形だ。実は少し前に亡くなったのだがよく知っている。それはそうだろう。市民運動時代から一緒にやってきて、彼は選挙事務長もやっていた。瞬時にこれだけの会話で一気に親近感が。実はそのあと大臣室に入って来られた。氏は「囲碁文化振興議員連盟の会長だったのだ。主義主張は違っても「碁を愛する人はみな良い人なのだ」少し暴論かな。 内久根。