日中囲碁決戦
今日はクリスマス。しかし、井山裕太六冠はジングルベルに心弾ませているわけにはいきません。「第17回阿含・桐山杯日中決戦」で中国に赴き、黄雲崇四段との一戦に臨んだのです。結果は白番中押し勝ちを収め2015年をよい形で終えました。ちなみにこの日中決戦で、日本の勝利は実に13年ぶりです。
日中決戦といえば、11月下旬に中国・安徽省において「日中スーパー囲碁30周年記念イベント」が催され、大竹英雄名誉碁聖、小林光一名誉三冠、武宮正樹九段らが参加。中国の聶衛平、馬暁春、曹大元各九段らと記念連碁などを行いました。このイベントは中国国営放送のスポーツチャンネルCCTV5で2時間半にわたって放送されたそうで、中国の関心の高さが窺えます。
「日中スーパー囲碁」といっても若い囲碁ファンの方には馴染みがないでしょうが、この棋戦の誕生によって中国の囲碁が爆発的に人気が高まり、現在の中国囲碁界の隆盛となったと言われています。
次回は「日中スーパー囲碁」誕生秘話を。
では皆さまよいお年を。
第6回 27年12月25日
酒巻忠雄(本因坊秀芳囲碁さろん)