碁会所は何屋なのか?
不要不急の外出は控えようという中で碁会所の商売は大変な状況になっているかと思います。
ところで碁会所というのはそもそも何屋なのでしょうか?
もしも場所貸し業・道具貸し業だとするならばお客さんの来店がなければ全く成り立たないことになります。
しかしここで、お客さんに提供している価値は何かを1つ1つ見直してみるならば、
・場所と囲碁道具の提供
の他に、
・常連さんたちのコミュニティ
・月例リーグ戦のようなイベント企画
・囲碁教室
・席亭や囲碁インストラクターの指導碁
などなどがあったりするはずです。
これまで場所貸し・道具貸しの商売だと思っていたが、見直してみたらコミュニティーサービス、教育サービスというのが事業の本質なのかもしれないではないですか。
それならばお客さんの来店が困難なときにはオンラインのサービスを展開できることになります。
場所貸し・道具貸し業であるならばインターネットのサービスは単なる競合でしかありませんが。
そしてこのことには副産物があって、1つには足を悪くして来店できなくなったお客さん(高齢層の多い碁会所で現実に耳にする話です)へのサービスが提供できますし、何よりもこれまで地域に限定されていた商圏が全国、全世界に広がることにもなります。
この時期、これからの碁会所商売についていろいろ考えてみる機会になるのではないでしょうか。
碁会所・囲碁サロン・囲碁教室の方へ ネット対局ご活用の提案という記事を別のところに書いております。記事中、「リーグ戦の補完」について述べていますが、これはそのままランク制対局の補完ということもいえるかと思います。
正会員 政光順二
私は正会員ではありませんが「小中学校の正課・・・運動」の署名を約800人集めましたし、少額寄附も僅かですが1万円を協力した者です。碁会所は今、大ピンチに追い込まれています。オンラインサービスの対価でテナント料、光熱費などの固定費を補えますか。顧客は平均年齢75歳以上の後期高齢者です。パソコン等の不慣れです。ネット碁愛好者は「パンダネット」や「幽玄の間」(日本棋院)を利用しているでしょうし、無料サービスのネットもあります。碁会所は休業要請対象施設に該当するのか。補償や給付金はどうなるかを教えて下さい。