「いい夫婦の日」優勝秘話
11月22日は「いい夫婦の日。各地でさまざまなイベントが催されたようですが、
囲碁界は「夫婦(めおと)棋士トーナメント」で盛り上がりました。
プロ棋士の夫婦は意外に多く、大先輩の杉内雅男九段・寿子八段をはじめ20組近くあります。
すべて男性が上段位というのは、納得のことでしょうか。
昨年から始まったこのトーナメント、今年も13ペアが参加しました。ベスト4準決勝の組み合わせは、
鈴木歩・林漢傑―矢代久美子・金沢秀男
三村芳織・三村智保―原幸子・依田紀基
でした。この結果、決勝戦は鈴木歩ペアと三村芳織ペアになりましたが、
この顔合わせは、昨年と同じでした。
決勝戦の公開解説会は、二十四世本因坊秀芳と吉原由香里六段の名コンビで、
多くのご夫婦連れが詰めかけました。本因坊秀芳によると「熱戦、熱戦の名局ばかり、家に帰って
夫婦喧嘩になるような碁はありませんでした」とのこと。
結果は三村ペアが昨年の雪辱を果たし、賞金100万円をゲットしました。
準優勝、優勝の三村夫妻の強さの秘密、私は「ツメケン」にあると思います。
この種明かしは、次回。(つづく)
第4回 27年12月5日
酒巻忠雄(本因坊秀芳囲碁さろん)