石田芳夫さん
7月11日、代々木上原にある氏の教室に訪問。
目的は「日本囲碁界の未来を語る会」の内容について氏の所見を伺うためであった。実はこの会に出ていた福島の根本さんという方が、自前の議事録を送ってきてくれたからだ.。会ったこともない方が何故?。私の不勉強に対する警告か。
ざっとみる。基調講演。冒頭に「若者の囲碁離れと高齢化」と。
耳慣れたというか、20年前にブログにこんなタイトルでかいたことがあるような気がするが。
次いで、「普及活動の徹底強化、」とか「普及活動の増強」というような字が並ぶ。
正論、べき論は分かったが、具体的に何を誰がするかとなると、どうもはっきりしない。碁人の肺腑をえぐるような発言はないものか。
将棋の羽生氏が著書の中で「将棋は幾何学だ」と喝破(その時私は強い衝撃を受けたが)したことがあるが。
独断、偏見で言わしてもらうと、羽生の頭脳は世界のトップクラスだ。それに勝るとも劣らないと思うのが石田芳夫氏だ。彼が、この会議の2回目の講師の一人として出ていたから。
談、40分。ここでは紙幅がない別途。
ただ、「学校囲碁の展開」につての部分だけ。我々もそう思う。だが誰かが今やらねばならない。全碁協の署名活動はどうか。私の問いに氏はそくざに「有難いと思っている」と明言したのだ。
明察の氏は胆力の士でもあったのだ。
なぜ胆力か。氏は350名に及ぶ棋士会の会長だ。中にはいろいろな人がいる。それは俺たちの仕事で、素人がなにをというような。
何の遅疑逡巡もなく即座に・
それではと、鞄から署名用紙を。最初の一行にさらさらと。 (内久根)