広報よりNO 2
私、都内大田区の小学校で、囲碁教室を開いて10年になります。
一人ひとり個性が違う、キラキラした瞳のこども達からは毎回感動を貰います。
開設当初は、教室を歩き回ったり、スリッパを投げ合ったり遊び半分の子もいましたが、父兄同伴の見学会を設け募集するようになってからは、全然違ってきました。
こども達の成長は多少個人差はありますが、どの子も素晴らしい成長を見せてくれます。
ただ悩みもあります。
それは、この子はと思う子ほど、高学年になると塾へ行く為に辞めて行くことです。
真っ白なハンカチーフのようなこども達が、やっと分かって来て、これからと言う時に離れて行くのです。
毎年々々この繰り返しが悲しくて悲しくて、辞めようかと思い悩みました。
或る時、今まで教室に来て辞めて行った子供達全員に葉書を出した事があります。
何と、大学生になり有段者になっていた子が、教室にボランティアとして戻って来てくれたのです。
「あゝ、無駄ではなかった。」と感動し、また新たな力を貰いました。
しかし、小学校で正課として取り入れられゝば、こんな心労も吹っ飛ぶ素晴らしいことです!!
以前、「ヒカルの碁」が終わった後、続編を続けてもらうよう出版社に働きかけようと、署名運動を起こした大阪
のお母さん達がいました。私も署名した記憶があります。
囲碁が教育の場に有効なことは、周知の事です。
勝った時の喜びは自信となり、負けた時の辛さ悲しさから相手への思い遣りも育まれ、いじめもなくなります。
おかげさまで、「全碁協」も日々発展しております。
この呼びかけが全国に浸透していけば、全国の人々から「小学校で正課取り入れ」の署名を寄せて頂くことも可能です。
実現すれば素晴らしいと思いませんか。 広報・川村 麻紗子